海街diary 監督 是枝裕和

 登場する女優のメイクアップがきれいだった。助演陣のメイクアップもそれぞれよかった。
 タイトルロールの「海街diary」のレタリングがいい感じだった。
 こういう所にも監督の意向が反映されるのだろう。

 日常の生活を描けていると感じた。そして、そこに起こる非日常もありそうなことが設定されている。
 その非日常とは、離婚後の家族と、突然の遺産分与要求に関わることだった。
 制度としての「家」が人を縛ることは少なくなったが、今度は流動的になった婚姻形態が人を苦しめることもあるという現実が分かる。そして、現在の民法による遺産相続のマイナス面も示されている。

 ただし、主役の四人姉妹が日常を演じ切れているかというとそうは感じなかった。脇役の大竹しのぶ、風吹ジュン、樹木希林、リリー・フランキーにおおいに助けられている。これだけのキャストを組めるのも、監督の力なのか、それとも別の力なのだろうか?

 残念なのは、美しい見せ場の場面が何か所かあるが、それが感動するとまではいかない所だ。これは、カメラの台数などロケにかける予算や、映画音楽の演奏陣の問題がありそうだ。いずれにしても、美しい実写映像とそれを支える映画音楽にはとてつもない時間と費用がかかるのだろう。