朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第37回2016/5/30

 吾輩にとっては、三毛子や黒よりも、迷亭、寒月の方が観察のしがいがあるということだ。そして、最も興味深い観察対象は、「主人」苦紗弥なのだろう。
 その主人に細君からとんでもない難題が持ち込まれそうだ。