永六輔さんの話しぶりは、ずいぶんと長い間耳にしている。
 ある番組を意識して選んで聴いていたのではない。彼の感覚や考え方に強く共感したのでもない。
 それでいながら声を聴くと、すぐに永六輔さんだと分かった。世の中への批判も安心して聴けた。その時の流行にのって、意図的に作られた意見とは違っていたから安心して聴けたのだ。
 
 番組を選ばないで、ラジオをつけることがある。その時の放送をただ受け身で聞くだけなのだ。そういう時にも引き込まれて聴いてしまうことがある話し手だった。

 永六輔さんのように、ラジオの役割をつかんで、ラジオで聞き手を楽しませてくれる人がこれからも出てほしい。
 年をとると、ラジオはますます大切な存在になっている。