朝日新聞連載小説『クラウドガール』金原ひとみ第28回2016/9/29

きっと、あの時そう思ったからだ。

 これは、母とのことにつながる予感がする。
 晴臣を拒否しながら、受け入れてしまう杏の気持ちが繰り返し描かれている。なぜ、これほど強調するのだろう?


しかし人は決して、恋愛でその不完全さを克服できない。

 理有の言葉として書かれているこの一つの結論は、今後のストーリーで覆されるのだろうか?否定されないとしたら、ストーリーの先が見えてくる。覆されることがあるとしたら、姉妹の心に何か別の要素が持ち込まれなければならないと思う。