『波の音が消えるまで』 沢木耕太郎 新潮社 第一~第四章 読書感想

《感想》
 バカラについての描写が冒頭から続いている。
 私は、賭けのないゲームであってもバカラに全く縁がない。それどころか、賭け事、勝負事に興味を持てない。例え、付き合いでも、競馬で馬券を買うことやマージャンをやることもほとんどなかった。将棋はルールくらいは分かるが、子どものときも熱中したことがない。
 きっと、恐ろしくセンスがないか、恐ろしく負けるのが嫌いなのかだと思う。
 そのせいか、バカラのルールは丁寧に説明されているようだが、何回か繰り返し読んでも頭に入ってこない。これが、『春に散る』の作者の作品でなければ読むのを止めていただろう。
 でも、今のところ読み継いでいる。

 ここまででは、中心の題材よりは、周辺の事柄に興味がいく。
 そういう読みをすると、バカラを始めた頃の主人公の日々の過ごし方は、男の夢の世界だ。束縛のない海外の地にいて、大儲けもしないが滞在費には困らない程度のバカラの儲けが続いている。それに、謎の美人が登場し、主人公のホテルの部屋に入って来る。
 ただし、その頃の日々が長続きしなかったことは、それが回想であることで示されている。

 全く、興味を持てない賭け事の世界の小説をこれからも楽しめるだろうか?疑問に思いながら読んでいる。