杏が、家族について回想する。
 両親の離婚。母と姉妹の三人になる。母が急死する。姉妹は祖父母と暮らす。祖父母の家を出て、姉妹二人だけで暮らす。姉が留学する。姉が帰ってきて、姉の理有と妹の杏二人の生活が再開される。

 母は、中城ユリカ、小説家だった。

 理有は、喫茶店で働く光也に好意をもった。二人の仲が深まりそうになったときに、光也が母の著作の読者であることを知らされた。その途端に、理有は光也の店から逃げるように飛び出した。部屋に戻った理有は、光也からの何度ものメールに返事をする気になれない。
 動揺する理有は、パリのパパとスカイプで話すが、気持ちは安定しない。そんな理有に、美容師の広岡さんから誘いのメールが入る。理有は、広岡さんの誘いに応じて‥‥