作者の視点から書かれることは限定されている。それは、人物の行動がほとんどだ。
 人物の心、内面を、作者の視点から表現することは少ない。
 
 杏の心は理有の言葉で、理有の心は杏の言葉で書かれている。
 だが、パパの内面はパパの言葉で表された。
 ママが理有と杏をどう思っていたかは、誰の言葉で書かれるであろうか?
 
 誰が誰の内面を語っているかに注目することで、この作品への興味が増す。