朝日新聞連載小説『クラウドガール』金原ひとみ第60回2016/11/1
 
 落とした飴を拾うか捨てるか、などということでは全然なかった。
 このエビソードは何を語っているのか。杏が思うように、理有の視点なのか、私にはわからない。
 ただし、杏が祭りに参加する人で、理有は祭りには参加しない人、というのはわかる気がする。

 広岡さんは、理有の注文通りにいつもボブカットをしていた。だが、彼はそのボブに何回もの変化と工夫を加えていた。
 杏の注文にも、簡単に返事をしている。だが、ただ注文通りにする人ではないと思う。