朝日新聞連載小説『クラウドガール』金原ひとみ第86回2016/11/28

 高橋という人のことも、ユリカのことも少しずつわかってきた。
 冠婚葬祭的なものに意味を見出さないというのは、共感できる。だが、それを考えるだけでなく、実行してはばからないというのは、なかなかできることではない。

おさるさんだって、調教すれば猿回しくらいはできるんだから。

 この言葉から、ひどい母だったととらえるか、違うととらえるかは、まだわからない。