『波の音が消えるまで』 沢木耕太郎 新潮社 第五章 あらすじ

《あらすじ》
 劉さんからバカラの目の読み方を聞き、航平は賭け方に自信が持てるようになる。航平はますますバカラにのめり込み、勝ちも増えていく。
 マカオのホテルに泊まり続ける航平と、売春婦の李蘭は何度かホテルの中で会ううちに
、互いを意識するようになる。突然航平の部屋に来た李蘭は、彼の部屋で眠ってしまう。その後、度々彼女は航平の部屋に来るようになる。
 そんな李蘭が、自分の身の上を次のようなに語る。彼女は、留学生として日本に渡り、日本人に見染められて結婚した。しかし、夫は大好きなマンガ『女囚竜子』のヒロインに、李蘭を見立てただけで、おまけに酒乱だった。李蘭は、夫の暴力から逃げて、マカオまで来て、今の境遇に到った。
 ある夜、バカラ賭博で航平は、劉さんと一緒になる。大勝ちをした劉さんが倒れそうになったので、ホテルの自分の部屋に連れて来て、休ませる。その劉さんを看病したのは、その夜も航平の部屋に来た李蘭だ。
 李蘭と劉さんは、中国語で話し、二人は互いに共通するものを見出したらしい。
 劉さんは、日本人だが、タイで華僑と共に暮らし、マカオに来たことを李蘭に語る。