母の未完成の遺作を預かっている高橋は、その原稿の中に遺書と思われる文章があると言う。理有は、高橋のその推測を否定し、その文章を読みたいとも言わない。
 
 理有は、連絡のつかない杏のことがいよいよ心配になる。杏のことを心配しながらマンションに戻った理有が、目にしたのは、美容師の広岡さんと裸の杏がベッドにいる姿だった。理有は、広岡さんと杏を、既婚者と高校生の不倫だとなじるが、二人は悪びれた様子も見せない。二人に幻滅した理有は、自分のマンションから飛び出した。そこへ、光也から、杏が晴臣の浮気を見つけて、三日前から晴臣の家に戻っていないことを知らせるメールが届く。杏の事情を知らされても、理有に杏を許す気持ちは起こらない。

 杏は、晴臣の家を飛び出して、広岡さんの美容室へ行き、その後の三日間のほとんどを広岡さんと一緒に過ごしていた。
 広岡は、杏の傷の手当てをし、彼女の面倒を見た。さらに、広岡は、杏と理有のマンションで、誘われるままに杏とセックスをした。そして、部屋の写真から、広岡は、自分の客だったユリカが、理有と杏の母であったことを知り、それを杏に話した。
 いつまでも、フラフラしていられないと思った杏は、自分たちのマンションに戻る。杏は、晴臣とよりを戻すつもりはなく、これからは高校へも行き、広岡さんとの仲も続けようと思っている。