尾崎という登場人物は、今後どのように扱われるのだろう?
 尾崎について整理してみた。
①権五郎が存命のころは、徹底して喜久雄のことを嫌っていた。
②夜の街で、喜久雄を殴ったときは、喜久雄だけでなく、春江を叱っている。
③喜久雄の敵討ちのときは、結果的には喜久雄を救っている。
④喜久雄を長崎から出すための相談に加わっている。

 尾崎については、次の場合が想像できる。 
a喜久雄の敵討ちを警察沙汰にさせないためだけの、役割として登場している。
b喜久雄の将来を、真剣に心配している人物として登場している。

 aの場合は、今後はもう重要な出番はないであろう。尾崎の人柄が描かれていないことや、フルネームでないことからも重要な登場人物ではないととらえることができる。
 bの場合は、喜久雄の恩人として今後登場すると思う。春江を叱っていたこと、喜久雄の敵討ちを警察沙汰にしなかったこと、この二つの理由が明かされていない。それが、明かされると、尾崎の真意が語られることになると思う。

 今までは、bの場合を想像していた。しかし、この小説の登場人物像を見ると、そうとばかりは‥‥