ラジオで歌舞伎役者の対談を聴いた。

NHKFM邦楽ジョッキー 隼人‘sカフェ 坂東亀三郎さん 

 いつ頃から歌舞伎役者になることを意識しましたか?という質問に、坂東亀三郎が次のように答えていた。
 歌舞伎の家に育っているので、歌舞伎役者になるのは当たり前のことで、役者になることを意識したことはない。他の職業は、子供の頃に野球選手になりたいと思ったくらいで、真剣に役者以外を考えたことはない。役者修行の辛さと言っても、父親や先輩から小言を言われないように、必死でやることしかなかった。
 歌舞伎役者の家に生まれ、役者として育てられることの実際はこういうことなのか、と興味深く聴いた。
 国宝の俊介もこういう環境に描かれるのであろうか。
 これも、ラジオで以前聴いたもので、記憶が曖昧だが、落語で中村仲蔵を覚えている。中村仲蔵の話は、講談や浪曲にもあるようだ。こちらは、歌舞伎役者の家に生まれなかった仲蔵が辛い思いをしつつ、名優となる話であった。
 国宝の喜久雄が役者への道を歩むとなれば、この中村仲蔵のような苦労をすることになるのであろうか。
 
 俊介は、同じ年齢に仲間と呼べる者はいないであろう。また、いたとしても、歌舞伎に関係する人ばかりだろう。そうなると、同年齢で全く違う世界の喜久雄と徳次に、興味を持たざるを得ないだろう。幸子が予言した通り、この三人は、互いに近づき合うような気がする。