朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第105回2017/4/18

 急に辻村が登場し、徳次の脱走の件がないものになり、次に尾崎が登場したので、また何か思わぬ展開があるかと期待した。最大の逆転劇が準備されていた!
 知らされてみると、一番ありそうな結末だった。
 高校も辞め、芸道一筋の喜久雄だが、歌舞伎役者を取り巻く環境は厳しい。