朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第206回2017/7/31

 主人公のこういう状況は、どうやって転換されるのか?
①喜久雄に歌舞伎以外の活躍の場がもたらされる。
 ・テレビドラマへの出演で人気が高まる。・地方のイベントでの踊りと歌がテレビで取り上げられる。
②鶴若以外の歌舞伎の名優が救いの手を差し伸べる。
 ・万菊の相手役に指名される。・今まで登場していない歌舞伎の大御所から声がかかる。
③喜久雄の周囲が激変する。
 ・春江が現れる。・春江と俊介が現れる。・辻村が画策して、興行会社を動かす。

 主人公の今の状況を変える人物は誰か?
①テレビ会社の社長になっている梅木や、芸人の裏事情に詳しそうな弁天とその師匠、それに三友にいるはずの竹野など、テレビに関連しそうな人物。
②俊介、春江、幸子など、喜久雄の運命を変え得る人物。
③万菊やまだ登場していない歌舞伎の大御所。
④娘の綾乃、マツ、春江の母、徳次、喜久雄にゆかりのある人物が何かのきっかけになる。

 私に思いつくのは、これぐらいしかない。しかし、全く思いもつかない人物と出来事が物語を動かすのであろう。