朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第228回2017/8/22

 106回で、俊介の口から辻村の名前が唐突に出た。110回で、喜久雄と俊介の所に、梅木社長と一緒に竹野が現れた。だから、竹野が再登場すると、俊介、辻村の名が連想されるのだろう。

仮定
①俊介は、二度と世間に出て来れないような事情にある。
②俊介が二度と表の世間に出て来れないようなことをしたなら、死んでもおかしくない。
③春江は、俊介がどんな境遇にいても生き抜く力を与えている。
 どんな境遇にいても俊介を生かすため(163回)の人物が、春江なのではないか。

 現れるのは、どんな「怪猫」か?

 白虎は死に、幸子は我を失っており、喜久雄は舞台に立つ気力さえを失っている。