朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第258回2017/9/22 

 なるほど。
 前回の感想で予想したような筋書きではまだまだ甘かった。もっともっともっとあくどくいかなければ大衆受けはしないということだ。
 喜久雄は、自分のことをいくら誤解されようが、貶されようが、意に介さない肚はできていると思う。しかし、あの綾乃を面白半分で取り上げ、騒がれたらどうであろうか?
 綾乃は、小さいながら気丈な女の子として描かれている。徳次は、綾乃のことを我が子のように可愛がっている。そして、俊介だけでなく、春江も今は表に立っている。春江は、喜久雄の子がターゲットにされることを許すであろうか。これらのことも今後にからんできそうだ。