朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第35回 第7話 権現様の弟、旅に出る④ 2017/9/15

あらすじ
 司朗たちの神楽の団体で使っている権現様の獅子頭は、安政の頃に作られた由緒のあるもので、神楽の舞台以外に持ち出せるようなものではない。
 壮介は、通販サイトで権現様にそっくりの獅子頭を発見し、酔っていた勢いもあって、そのかしらを購入する。買い込んだ獅子頭を権現様に似せるように壮介は色を塗り直した。
 その通販の獅子頭を神楽のメンバーに見せると、皆は本物の権現様に似ていると言う。そこで、司朗は、通販のかしらを「権現様の弟」と呼び、遠野FCの試合に連れて行こう、と言い出す。
 こうして、「権現様の弟」は、遠野の試合を応援するようになった。かしらの中には、いつも壮介が入って応援している。

感想
 どんなものでも通販サイトで買えるということだ。
 通販で買った獅子頭で、引き分けの試合ばかりをしているチームを応援するというのは、なんだか妙な感じだ。
 おもしろがって、目立つことを狙っているという気もする。いや、地域に伝わる由緒あるもののレプリカで、強くはない地元のクラブを真剣に応援しているという気もする。