国宝 第十九章 錦鯉 第451(2018/4/8/)~475(5/3)回 感想

 喜久雄がたどり着いた境地がここなのか?
 見えないものを見、現実ではなく、かといって理想ともいえない景色の中にいる。

 狂人の目に見えるのが、もしも完璧な世界だとすれば、喜久雄はやっと求めていた世界に立っている。芝居だけに生きてきた男が、決して幕の下りぬ舞台に立っている。だとすれば、それでも正気に戻し、納得のいかぬ世界で生きろと、誰が喜久雄に言えるでしょうか。(第十九章 錦鯉 25 475回)

 狂人のままの喜久雄の姿を、読者として読み続けるのは、切な過ぎる。