朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第482~484回2018/5/11~5/13

 マツ、幸子、春江、市駒、彰子、この小説は男の物語であると同時に女の物語だ。
 登場する男たちは、実生活では、どこか頼りなく、弱い。逆に、登場する女たちは、いずれもしっかりしていて、強い。弁天の女房のマコちゃんも明るく、そして、春江の思いを見抜いている。

 綾乃、綾乃の娘の喜重、一豊の妻の美緒、新しい世代の女たちも、祖母や母に負けない生き方をするだろうと感じさせる。