新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第129回2018/10/13 朝日新聞

 死んだ父のことは、まだ、ぼんやりとしかわからない。初孫の誕生についての洋一郎の喜びは、分かち合う相手がいない。父の遺品の整理を何日もかけて続けているが、遺骨を引き取る決心はつかない。
 いろいろなことが、ぼんやりとして、未決定、未解決のまま、物語は新しい章に入った。