新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第136回2018/10/19 朝日新聞

 本好きで子ども好きという人は、いる。でも、資金も人手もない所で小さいものであっても図書館を運営する時間と煩わしさを嫌がらないでやる人は、滅多にいない。和泉台文庫のような図書館がうまくいくかどうかは、そこに常駐する人次第だと思う。
 その意味からも田辺麻美さんは、人間が好きで、人との関係づくりを何よりも大切する人だと感じた。そして、こういう人は、世話好きで他人のことでも親身になれる人で、これが過ぎると干渉がましくて付き合うのがやっかいな人とも言える。