新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第191回2018/12/15 朝日新聞

 やはり、西条さんや神田さんを奇妙な人たちと感じてしまうし、話の展開も不自然だと思う。西条さんの空回りしかねないねばりも、神田さんの身勝手な熱意も、洋一郎の煮え切らない態度がそうさせているのか?それとも、父、石井信也の生き方に理由があるのか?
 家族を失った頃の父と、晩年の父との違いが、妙な対立を生んでいるのは確かだ。