新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第199回2018/12/23 朝日新聞

 主人公洋一郎は、この小説では、さまざまな問題・課題の受け皿になる構成のようだ。
①一人息子を若くして喪った夫婦の老後のこと。
②別れて音信のなかった実の父の死にまつわること。
③高齢者介護の仕事が誤解されていること。
④親が離婚再婚した場合の子ども(一家)の墓のこと。
 いずれも、今の家族の姿の静かなきしみと悲鳴だと感じる。
 これらを、作者が考察し、作者の意見を展開するなら、『ひこばえ』は、幅の広い題材を取り上げる小説になると思う。