新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第200回2018/12/24 朝日新聞

 父と後藤さんの人生で、人生でというよりは、父と後藤さん、そして、拓郎が生きてきた日本の社会は、景気は右肩上がりで、子どもも多かった。今のように人口減少や、高齢者問題はなかった。
 洋一郎の世代は、かなり若い頃から、介護の仕事や有料老人ホームを身近に感じられる。
 しかし、後藤さんの若い頃は、人は年を取れば、家族に面倒をみられながら、自宅で一生を終えるのが多数派だった。だから、介護に携わる職業の内容を知るすべもなかったと思う。
 
 真知子さんの取材?で、父から、人に迷惑をかけたような要素が出て来ないとすると、不自然な気がする。