新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第203回2018/12/27 朝日新聞

 自力での生活ができなくなって、病院にもおいてもらえず、どうしようもなくて、老人ホームに入る。こういう場合を、考えると、どうしようもなくなる前に老人ホームなどに入っておく方が賢いような気がする。でも、佐山夫妻や後藤さんのように、まだ介護なしで生活できるうちに、老人ホームなどの高齢者施設に入るというのもむずかしいものだと、思わせられる。