新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第204回2018/12/28 朝日新聞

 後藤さんのことを次のように予想していた。
 若い頃はきつい力仕事をして、その仕事を引退してからは好き放題な荒れた生活していて、息子とは仲が悪かった。だが、息子が金を出すというので、しぶしぶ多摩ハーヴェストに入った。
 でも、そうではないようだ。

(略)後藤さんは、悪気なくピントのずれたことを言って、まわりの人たちの神経を逆撫でしてしまったのだ。

 そうだとすると、後藤さんに言動を改めてもらうのは、予想の場合よりもむずかしいと感じる。