新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第206回2018/12/30 朝日新聞

 後藤さんが起こした「大騒ぎ」の顛末を聞けば聞くほど、後藤さんは酒乱でもなければ、喧嘩ばやいわけでもない。ただ、「ずれまくって」いるだけだ。だとすると、後藤さんの息子は、なぜコネをつかってまで、父親を急いで施設に入れたのであろうか?
 後藤さんのことを解決するには、そこを明らかにしなければならないと思う。