新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第283回2019/3/20 朝日新聞

 石井信也と洋一郎と航太を結ぶ糸が見えてきた。
 洋一郎も航太も金にだらしのないところやギャンブル好きのところはない。だから、この祖父、息子、孫に血のつながりを見つけられなかった。
 航太は職業柄からも文学好きがはっきりしている。洋一郎がすこやか館の図書室を見て回る様子からは、本への愛着を持っていることが感じられる。
 この三代を結ぶものは、本が好きだというところだ。