※入院しているので、手元にあるのは、3月23日の回までです。以降の回はまったく読んでいません。

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第286回2019/3/23 朝日新聞

 ちょっと待てよ、と思った。むしろ、これはチャンスではないのか?

 後藤さんの息子将也さんからは、相変わらず直接の電話がないようだ。洋一郎は、後藤さんの件を解決するというよりも、後藤さんと息子の将也さんの関係を突き止めたくなっていると思う。


 「これ以上迷惑をかけないように、早く死ななきゃいけないんですけどね‥‥」

 
現実の社会で、こう思っている高齢者は、決して少なくない。
 日本が、治安の安定した豊かな国であるのはある側面でしかない。多くの高齢者がこう感じて、若者もそれを否定できないというのは、世間の在りようとして間違っていると感じる。