新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第296回2019/4/2 朝日新聞

 我が子の育て方、親と子の関係、これを間違ったつけは大きい。

 後藤さんは自分の弱さを打ち明けることで、ほんとうは、もっと弱い自分を隠して、ごまかしている。

 洋一郎のこの見方は正しいと思う。もし、後藤さんが、この時に自分の弱さを、妻と息子にすべて晒すことができたなら、現在のような息子との関係にはならないと思う。