新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第297回2019/4/3 朝日新聞

 ここまでのことを、洋一郎に打ち明けるのはどんな心境なのか?そして、父親を見限った息子のことを、現在でも自慢し続けるのはどんな心境なのか?
 単なる見栄ではないだろう。そうしなければ、後藤さんは、自分が今、生きている意味を見いだせないのかもしれない。