新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第303~301回2019/4/9~4/17

 高齢者として、老人みんなを一括りにされてはたまらない。後藤さんもノブさんも困った人ではあるが、それぞれの人生があった。
 ハーヴェスト多摩は、理屈としては理想の高齢者住宅だ。でも、洋一郎が思う通り後藤さんにとっては、終の棲家としてはふさわしくない。
 ノブさんが死ぬまで住んだ和泉台ハイツは、老人の一人暮らしとしては条件がよいとは言えない。だが、ノブさんは、そこで落ち着いて彼らしく暮らしていた。
 今までの二人とは違う高齢者の暮らし方をしている小雪さんが登場した。そのシェアハウスは、ずいぶんと条件に恵まれた設定になっている。ちょっと、理想的過ぎるがどう発展するのだろう。