自分の命だけを守るかそれとも自分の命と同様に他の人の命も守るか、それを選ばなければならないとしたら、「僕」の心境になるだろう。

 踏めば自分は人殺しというものになるが、踏まなければ、自分を失うという。

 
自分のことを第一に考えて、自分を守ろうとするのは、今生きている「自分」の姿だ。だが、大切でなによりも守りたい自分を損なうかもしれない他を助けようとするのは、今の「自分」が「自分」ではなくなるということだ。 
 「僕」は、正しくて周囲から感謝されるような行動を取った、しかし、その行動を認められたり、ほめられたりはしないだろう。

脳内にいるのは、自分だが、その自分が消えると思った。

 「僕」は、今後は今までよりも、厳しく辛い道を進み始めたのだと思う。