本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

カテゴリ: 新聞連載小説・夏目漱石・『吾輩は猫である』の感想

朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第50回2016/6/21 金田夫人の寒月についての調べはなかなか念が入っている。学者としての仕事ぶりだけでなく、今度は人柄というか、書いたものを見せてほしいと言った。苦紗弥も迷亭もおもしろがって、寒月からの絵はがきを出して…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第49回2016/6/17 金田夫人の用向きがはっきりした。 娘の結婚相手は親が決める。そのためには、どんな方法でもよいから結婚相手の候補になる人物のことを調べ上げる。調べる内容は、寒月の場合のように学者であれば、博士になれ…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第48回2016/6/16 金田夫人のやり方はあきれたものだ。さらに、それを隠すこともせずに自慢げにベラベラしゃべるのにもあきれる。金の力で人を動かすことに慣れるとこうなるものだ。 人を雇って他人の家の内を探り、金を払って人…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第47回2016/6/15 寒月の以前の話は事実以外が多いものと思っていたが、そうでもないらしい。それにしても、金田夫人は何をどう勘違いしているのであろうか。 それとも、勘違いは寒月の方なのか。それとも、話を聞いただけの迷亭…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第46回2016/6/14 苦紗弥のこういう態度は、痛快だ。世間は、金田夫人が感じているような反応をするのが常だが、苦紗弥のような人物もいるのだ。 ただし、苦紗弥が地位や金の有無で人を見ないかというと、そうではないと描かれて…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第45回2016/6/10 迷亭の話をはじめてまじめに聞いた。東風のドイツ人にドイツ語で話しかけられたエピソードだ。 他国語を少しかじったことがあるというのが危ない。例えば、英語に興味があるというだけで、それを使ってみようと…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第44回2016/6/9 寒月の演説は、本当に行われたものと書かれている。苦紗弥と迷亭をだますための架空の話ではなかった。 苦紗弥と迷亭は、寒月の話す内容の枝葉の部分だけをおもしろがっている。 私も、寒月の演説の内容で、興…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第43回2016/6/8 寒月の話の内容は、真面目なものなのか、それとも迷亭の話のように最初から聞く人を欺こうとするのもなのか、判然としない。 方程式が出てくる「演説の首脳」の部分は、まったくのでたらめとも思えない。 しか…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第42回2016/6/7 苦紗弥、迷亭、寒月の会話が、演説練習に伴って続く。 この場面では、「吾輩」の批評が少ない。不思議なもので、「吾輩」からの批評が少なくなると、この三人の会話への興味が減ってしまう。主人は無言のまま吾…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第41回2016/6/3 迷亭の相手を煙にまく会話術も、現実的に物事を受け取る細君には通用しないようだ。教師や学者が日常の生活で、他者の目にはどう映っているかが分かる。 書籍の大切さを理解できない人々がいるから困る、といっ…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第40回2016/6/2 苦紗弥のことは、「吾輩」が一番よく観察し、「吾輩」の視点から描かれていることが多い。この回では、細君から見た苦紗弥が描かれている。さらに、雑誌の評での苦紗弥のことも出てくる。 「吾輩」の視点からは…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第38回2016/5/31 細君からの難題を、苦紗弥はあっけなく片付けてしまった。苦紗弥を、さすがだと思う。彼は、言い訳がうまいわけではない。また、細君の言葉をいい加減に聞いているようで、そうではないと思う。つまるところ、苦…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第37回2016/5/30 吾輩にとっては、三毛子や黒よりも、迷亭、寒月の方が観察のしがいがあるということだ。そして、最も興味深い観察対象は、「主人」苦紗弥なのだろう。 その主人に細君からとんでもない難題が持ち込まれそうだ。…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第36回2016/5/27 珍しく、「吾輩」が「主人」を褒めている。(略)その活眼に対して敬服の意を表するに躊躇しないつもりである。 私も、苦紗弥を優れた人物だと思うようになった。どんな点でそう思うかと尋ねられると、まだうま…
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朝日新聞連載小説『吾輩は猫である』夏目漱石第35回2016/5/26人間というものは時間を潰すために強いて口を運動させて、可笑しくもない事を笑ったり、面白くもない事を嬉しがったりする外に能のない者だと思った。 ここまでは、「吾輩」の人間全般に対する批評だ。この後に、…
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