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朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

カテゴリ: 新聞連載小説 吉田修一作 国宝 の感想

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第391回2018/2/7 復帰はできない。努力しても、工夫しても、手術前のような舞台は勤められない。「現実を受け止めてください。半年かかるか、一年かかるか、それでも痛みは必ず消えていきますから」 俊介は、自分の病状と脚…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第390回2018/2/6 動揺する春江、現実を十分には捉えられない喜久雄。それに、反して覚悟を決めた俊介。三人三様の心理状態が伝わってくる。 春江の慌てふためく様子が初めて描かれた。冷静さを失って当然のできごとではある…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第389回2018/2/4 東京へ戻って、考えられる限りの高度な医療設備を備えた病院で、最高の医師の診断を仰いだのであろう。その結果と思われるので、この診断は、揺るがない。 今までは、どんな逆境にも、春江はたじろぐことな…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第338回2018/2/3 俊介は、父と同じように健康状態に関して、全く無防備だったことが分かる。この点については、幸子も春江も注意を払っていなかったようだ。これは、喜久雄にも当てはまるかもしれない。 医師に、重篤な症状…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第386回2018/2/1 歌舞伎の舞台に戻ってからの俊介は、万菊の協力があったとはいえ、自身が芸を磨いて、ここまでやってきた。今回のテレビドラマ出演は、自分から狙ったことではないが、今までの精進が実ったと見ていい。  …
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第385回2018/1/31 前回では、役者としても全盛期を迎えた喜久雄が描かれていた。 一方、息子との同時襲名と、襲名披露の舞台の成功が俊介の絶頂期とすれば、次の段階の始まりが、このテレビドラマへの出演ということになり…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第354回2018/1/30 広がっていたストーリーの小川が、徐々に合流して、川のようになって来た。伊藤京之助、胡弓の稽古などが、繋がって来る。(略)良く言えば、役者としても、男としても、父親としても、まさに脂が乗り切っ…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第383回2018/1/29 彰子の言葉を読んでいて、なんのことか分からなかった。娘の綾乃が子を生めば、喜久雄はおじいちゃんになるというのは当たり前のことだし、実際の世間でも、今やよくあることだ。だが、それを言うのが、娘…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第382回2018/1/28 喜久雄に向かって、「あんたに、捨てられたんや!」と叫んでいた綾乃だった。若い頃の喜久雄なら綾乃に今回のように頼まれたら、喜んだに違いない。だが、今の喜久雄はそんな風に受け取るだろうか。 「三…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第381回2018/1/27 綾乃が紹介するというから、仕事柄、相手は人気作家か?と思わせられた。「雪駄」からは、歌舞伎役者かと思った。 まさか、相撲取りとは、驚いた。荒風の息子やその兄弟子たちとの酒席(369回)がここにつ…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第380回2018/1/26(略)(略)誰もが喜久雄のような演技をできるはずもなく、となれば、喜久雄のほうで演技を抑えるしか一つ舞台で一つ世界を作るのは難しく、この喜久雄の苛立ちは誰の目にも明らかなのでございます。 喜久雄…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第379回2018/1/25 喜久雄の新しい人格が、見える。自分がよい役につけなかったことも、ひどい扱いを受けたことにも不平不満を言うことのないのが、喜久雄の人柄であり、舞台への姿勢でもあったと思う。 その喜久雄が、共演…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第378回2018/1/24 美を追い求め、芸を極めつくすとこういう境地になるのであろうか。万菊の安宿での時間は表ざたにできないことであろうが、この気持ちには、ほっとさせられる。 ただし、純粋に芸を極めつくした境地だけと…
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 小野川万菊と言うと忘れられない場面があった。 あまりに強烈な体験に心が拒否反応を示すのですが、次第にその化け物が物悲しい女に見えてまいります。「いや、こんなもん、女形でもないわ。女形いうもんは、もっとうっとりするくらいきれいなもんや。それが女形や」 喜…
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