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朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

タグ:新聞連載小説

朝日新聞連載小説『春に散る』第25回
 舞台は一挙に日本の成田空港に飛びました。
 40年ぶりの日本なのに、「広岡」は、何のみやげも持っていません。空港に出迎える人は誰もいません。キーウェストに行ったときと同じ格好でした。
 
 海外旅行にボストンバッグを一つだけというのは、私にはできそうもありません。でも男としては格好よいに違いありません。余計な荷物を持たないというのは、生き方にも関係してくるのではないでしょうか。

朝日新聞連載小説『春に散る』第24回
 「広岡」がアメリカでの手術を断った理由が分かってきました。
 それは、「日本に帰ろうと思うんです。」という気持ちからでした。でも、その日本に帰りたいという思いは、懐かしさと故郷恋しさだけではないようです。

どうして日本に帰らなければならないのか自分でもよくわからなかった。だが、日本にも何かの心残りを残しているように感じられる。それが何なのかまったくわからないままに何かをし残しているという感じがしてならない。

なかなか複雑な心境です。それを巧妙に表しています。好きな表現です。

朝日新聞連載小説『それから』第18回
 「代助」は普段は何をしているのでしょうか。
 今までの回から分かることは次のようなことです。本を読む、芝居を見に行く、絵を見に行く、家で特に何もせずに過ごす、そして日常の雑事は婆さんと書生にさせています。
 一方、友人の「平岡」は、新しい就職先と住まいを探して、忙しそうです。

 私も現在は仕事はなく、病み上がりだからと家事もろくにしていません。でも、使用人はいないので、できる用事は自分でやらなければなりません。
 「代助」の時代と違うのは、テレビ・インターネットがあるので、それらの前で過ごすとけっこう忙しいことになっています。 

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