テレビで観た映画 『ブロンコ・ビリー』 監督クリント・イーストウッド
私が観たクリント・イーストウッドは、どの映画でもいつも同じ顔をしていると感じます。役柄によって表情や雰囲気が変わるということがありません。ウェスタンの賞金稼ぎも大都会の刑事も、見終わって残る印象はクリント・イーストウッドを観たというものです。
高倉健にも同じようなことを感じます。それだけ圧倒的な個性の持ち主なのでしょう。また、それで多くの人に愛され続けるのですから、スターとはいえ、人間にはとてつもない個性があるものです。
この『ブロンコ・ビリー』に、私はあまり感動しませんでした。ストーリーは、なんとなくボンヤリしたものでした。時代背景と主人公の行動は、チグハグな所を感じました。
ところが、主人公をリーダーとして信頼している今にもつぶれそうなサーカスの冴えないメンバーが魅力的なのです。そして時代遅れで、どこか間の抜けた所があるサーカスのスターを演じるクリント・イーストウッドに、温かさが感じられるのです。
彼は、どの作品でもスーパーマン的な存在です。そして、完全無欠なスーパーマンではなく、どこか泥臭さを感じさせる面を持ったヒーローだと思います。