朝日新聞連載小説・夏目漱石・吾輩は猫である・第7回・2016/4/12

 猫の眼で、人間の行動を観察している。
 猫の眼で、人間の心理を観察している。
 猫の眼で、人間が自己について書いている文章(日記)を観察している。
 複雑だ。
 そして、漱石の視点の多様さに驚く。

 「吾輩」は、「主人」の教師という職業と趣味を尊敬していないし、冷やかしや笑いの対象にしている。だが、「主人」の教養とあくせくしない暮らしぶりを軽蔑しているのでもない。