『白鶴亮翅』多和田葉子作溝上幾子画 新聞連載小説

 受験の話は事実に元づいていると思う。
 受験のために、名作の一部分を読む。ところがその内容の広さと深さに、その本のとりこになってしまう。その本は、国語関係のあらゆるところで役にたつ。そして、学問の基本的な考え方として、どんな教科でも関係づいてくる。
  主人公の彼女は、こういう体験を言っているのだと、おもう。